2018年07月25日

ヴィヴァルディのモテットをチェロ・デュオで

ヴィヴァルディのモテット『まことの安らぎはこの世にはなく』RV 630をチェロ・デュオでやってみた。

ヴィヴァルディには素晴らしい宗教曲が沢山ある。
その中でもピカイチの曲で、
そして、世界広しといえどもこれほどまでに美しい曲もめったにないと、勝手に思っているのがこのモテット。

このメロディーにほれこんでしまい、チェロで弾きたいなと思い、つらつら楽譜を見ていて、
通奏低音と伴奏のバイオリンと歌とをうまく組み合わせればチェロのデュオでアレンジできそうだ、と思い楽譜にしてみた。

この時の演奏会でチェロ友さんが一緒にやってくれたので(ありがとう^^;)、その音源をアップしてしまおう。



四苦八苦して(苦笑)こさえた楽譜はこちら → Nulla_in_mundo_pax_sincera 201805.pdf



この曲を知ったのは映画『シャイン』を観て。
精神を病んでしまったピアニストのデイヴィッド・ヘルフゴットを主人公とした伝記的映画のなかで、
テーマソング的に、主人公の心の純真無垢さを表現するかのように効果的に使われていた。
この透明感ある曲の世界がぴったり。





原曲の歌詞 ↓

「Nulla in mundo pax sincera 」

Nulla in mundo pax sincera   この世にまことの安らぎはなく
sine felle, pura et vera,      苦渋なき真に純粋なる安らぎは
dulcis Jesu, est in te.       慈愛にあふれるイエス、御身の中にこそ。

Inter poenas et tormenta    苦悩と痛苦にはさまれても
vivit anima contenta        魂は幸せに生きている
casti amoris sola spe.       しみひとつない愛を待って。



もっともっとチェロだけでおもしろいアレンジができればいいなと思っている。
ヴィヴァルディあたりはもっとたくさんネタがありそうなのだが。



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posted by たこすけ at 11:54| Comment(0) | 録音 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月14日

アルペジョーネ・ソナタ 始末記

シューベルトのアルペジョーネ・ソナタにとりくんでみての始末記。

▼もともとこの曲はキライだったこと

・最近までこの曲は好きではなかった。妙に難しかったから、親しみやすい旋律のくせに(苦笑)

 シューベルトに半年くらい前からかはまるようになって、だとしたらチェロ弾きとしてはやっぱりこの曲には一度ぶつかってみないといけないだろう、という感じで、手探りでさらいはじめた。

・そういえば、数年前、チェロ協会の主催でケラスのマスタークラスがあり、その時にこの曲も取り上げられていた。
 その時に非常に印象的だったケラスの言葉、「シューベルトにとっては、和声こそ神なのです」という言葉。
 それ以来、シューベルトを聴く時はこの「和声こそ神」をどこか意識して聴くようになっている。


▼さらってて感じたこと

・旋律よりも和音の変化が楽しい曲なのだなあということ。
 そういう意味では、楽譜通りに旋律をばっちり弾くよりも、アドリブでいろいろ自由に展開できればそれが一番いいんだろうな、ということ。できないけど(苦笑)
 楽器的にはチェロよりも、もともと想定されたアルペジョーネの方が適しているんだろうと思う。
 アルペジョーネはギターと同じ5度4度調弦だから。チェロのような4度5度調弦である程度がたいの大きな楽器だとアドリブは結構きつい。

・曲想のイメージは、”ウィーンの街中を散歩中、自然に出てきた鼻歌”。
 真面目くさってしかめっつらで弾くんじゃなくて、気楽に、肩の力をぬいて歌えれば一番いい。
 が、楽譜だと跳躍、ハイポジションありまくりで、どうしても自然に力が入ってしかめっつらになってしまうがな(苦笑)
 この辺もチェロよりもアルペジョーネのほうが適している…(以下略

・自筆譜。
 IMSLPに自筆譜があって、これがすごく参考になった → こちら
 シューベルト独自のアクセント記号とか、はじめて見たし、これは確かに人を惑わせるわ(笑)
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posted by たこすけ at 14:05| Comment(0) | チェロ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする