2019年04月29日

録音してみた バッハ無伴奏5番BWV1011のプレリュード 

バッハ無伴奏5番のプレリュード。

疲れる曲だ。長い。
あるチェリストは「この曲はキリストの受難を描いた曲じゃないか」と言っており、
そして多分それは間違っていないと思うが、そんなことも意識すると余計に重くなる。

でも大好き。すごい曲だと思う。チェロ一本でここまで壮大な世界を展開してしまうバッハのスゴさ。
こんな演奏しかできなくてすいません(苦笑)という感じ。



一部、普通ではない音で弾いている。自分なりのこだわりがあって。

*170小節目の最初の音を「G」ではなく「A」で。
 マグダレーナの筆写譜などからは普通のように「A線の開放でG」と解釈することもできるし、でも実はそうではなく「D線でA」と解釈することもできる。そしてほぼ全ての録音の音源はみんなGでやっているのだが、バッハ自身の編曲のリュート版ではここは和声上は明らかに「A」でしかないこと、リュート版とチェロ版との違いは細かいところでいろいろあるが基本的に和声は変えていないこと、曲の展開上も「A」の方が自然であること、などから「A」で弾いてみた。こっちのほうが全然おもしろいと思うんだけどな。
ついでに和声感を強調してみたかったので下にAとF#もつけくわえてみたりもした。

*183小節目の和音はリュート版では下のベースがA♭なので、チェロ版ではもちろんベースは書いていないのだが、A♭をつけくわえて弾いた。自分自身、以前は頭のなかではハ短調の和声のままで聴いていたので、リュート版を聴いた時は衝撃的に新鮮で、それ以来はここを音を足して弾かずにはいられない、という感じ。

*198小節目の3つ目の音は「G」ではなく「A」。これもリュート版だと明らかに「A」。マグダレーナは「G」にも見えるけど、多分一度「G」に書いた上から「A」に訂正しているように見える。

以上は横山真一郎さんのブログやフェイスブックの記事に学んだ内容を元にしています。
   → 170小節目の音については、https://bachmubansou.blogspot.com/2016/01/a.html など
バッハのチェロ無伴奏が好きな方、関心がある方にはぜひ読んでいただきたい記事満載です(^^)

あと、自分なりにこだわったところは、
・前半部分はベースのCとかGとかがずっと鳴り響いている感じでやりたかったこと、
・以前レッスンで言われたこと、後半のフーガ(っぽい)ところは4人くらいの別の奏者がかわりばんこに登場するくらいのつもりでやりたかったこと、
・209小節目の最初のCは、今までの全ての音がここに帰着する、くらいのつもりで弾いてみたかったこと、
・214小節目から220小節目はベースがC→D→E♭→E♮→F→F#→Gと上がっていくのが最高にかっこいいので、それを強調してみたかったこと。219小節目の和音ってもとのマグダレーナの版とかで書いているように下の方の音の和音でやるバージョンと、リュート版を参考に上の高い音まで展開するバージョンとあるけど、後者でやると下のベースの進行が曖昧になるような感じがするので、前者でやるほうが正解だと思う。
などなど。
なんか、思いばっかりが先走っているだけかもしれないけど(苦笑)。

聴きなおして、「お、これはいい感じ」と思うところは大概、区切りの音のしまいかたが良い感じでできたところ。
逆に言うと、区切りがのっぺりしてしまったところは全部ダメダメに聴こえる。
音程悪いとか音が汚い、とかそもそもから言い出すとキリがないわけだが(苦笑。

一時期は楽譜のもともとの指示通りA線だけGに落とす変速調弦、スコルダトゥーレで練習していたけど、
それだと他の曲が練習できない、ということで最近はずっと普通の調弦のままで。
ただでさえ練習の時間がとれないのに、いちいち調弦をしなおす時間なんてもったいなくて。


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posted by たこすけ at 12:30| Comment(0) | 録音 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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