2009年05月12日

BWV621「イエスが十字架にかかりしとき」

バッハの『オルガン小曲集』から、
BWV621「イエスが十字架にかかりしとき Da Jesus an dem Kreuze stund」



J.ベッシェンシュタインという人の作った歌詞で、イエスが十字架にかけられたときに言った7つの言葉を歌ったものらしい。
メロディーは作者は不明だが、17世紀の終わりころにはこの歌詞にこのメロディーという組み合わせが一般的になったらしい。
   (以上、『バッハ全集』(小学館)の解説から)


(追記)

このコラールを使った教会カンタータはない。
オルガン曲もこの曲のみ。
唯一、BWV1089という合唱曲がこのコラールの編曲らしい。
バッハの中でもかなりマイナー?(笑)
確かにメロディー的にもあまり面白みがない気がする。

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2009年04月27日

マタイ受難曲のコラールから 第3曲・第46曲

ひさびさに、バッハの「マタイ受難曲」のコラールから、
第3曲「Herzliebster Jesu 心より慕いまつるイエスよ」と
第46曲「Wie wunderbarlich さても驚くべしこの刑罰!」








同じコラールを使っている。
コラールの作者はヨハン・ヘールマン、旋律はヨハン・クリューガー。

このコラールは「マタイ受難曲」で3回(3番、19番、46番)、
「ヨハネ受難曲」で2回(3番、17番)で使っていて、
いわゆる「受難コラール」(→こちらなど)と並んで、「二大受難コラール」と呼ばれることもあるらしい。

バッハにとっても、このコラールは特別の思い入れがあったのかなあ、などといろいろと考えたりもする。


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2009年04月07日

BWV601「主キリスト、神のひとり子」

バッハの『オルガン小曲集』から、
BWV601「主キリスト、神のひとり子 Herr Christ, der ein'ge Gottessohn」
このコラール旋律には別の歌詞もついているので、「主なる神よ、いざ頌められよ Herr Gott, nun sei gepreiset」という別のタイトルもつけられている。



コラールの歌詞はクロイツィガーの作、1524年。
旋律はもとは「僕は娘が嘆くのを聞いた」という世俗歌曲(ラブソング?)らしい。

この旋律は教会カンタータでは
BWV22
BWV96
BWV164、などで使われている。

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2009年03月15日

BWV622「おお人よ、汝の大いなる罪を嘆け」

バッハの『オルガン小曲集』から
BWV622「おお人よ、汝の大いなる罪を嘆け O Mensch, bewein dein Suende gross」



コラールの歌詞はゼバルト・ハイデン、旋律はマティアス・グライダーの作。16世紀はじめごろ、ルターの宗教改革と同じ時期に出版された本で発表されたらしい。

このコラールを使った一番有名な曲は『マタイ受難曲』にあって、マタイの第一部をしめくくる終曲がこのコラールを編曲した合唱曲になっている。

このBWV622はソプラノがコラール旋律を歌うのだが、『オルガン小曲集』ではめずらしく、非常にこまかい装飾がほどこされている。こういう種類の曲はほかにはBWV641くらい。

普段の録音よりも長いです。4分30秒。


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2009年03月09日

教会カンタータ90番のコラール

前回のBWV636のコラール旋律は教会カンタータなどでも使われていると記事の中で紹介したが、
その中のひとつ、教会カンタータの90番の最後の第5曲のコラールを録音してみた。

BWV90「恐ろしい終末が汝らを奪わん Es reisset euch ein schrecklich Ende」



SN3G0008.JPG

ソプラノが歌う旋律はほとんどBWV636と同じで、調も同じくニ短調なので、雰囲気はおんなじ感じ。

なのだが、一箇所、和声付けで全く違う箇所がある・・・



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2009年03月08日

BWV636「天にましますわれらの父よ」

バッハの『オルガン小曲集』から
BWV636「天にましますわれらの父よ Vater unser im Himmelreich」



コラールはルターの作詞。
ルターの作った「教理問答賛美歌」の中の「主の祈り」の賛美歌、ということだ。
この旋律はバッハはよく使っていて
教会カンタータではBWV90、101、102
ヨハネ受難曲の第5曲目、
オルガン曲でもこのBWV636以外に、BWV682、BWV737、BWV762、などでアレンジしている。
お気に入りの旋律だったのだろうか。

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2009年02月13日

BWV626「イエス・キリスト、われらの救い主は」

一ヶ月ぶりに、バッハの『オルガン小曲集』に戻って、
BWV626「イエス・キリスト、われらの救い主は Jesus Christus, unser Heiland」



このコラールはバッハのほかの曲ではあまり見当たらないらしく、4声コラールのBWV364くらいらしい。本当かな?
おなじタイトルのオルガン曲はほかにもあるが。大曲BWV665とか。でもコラールはちがうもののようだ。

わずか9小節、時間も1分程度。あっという間に終わってしまう。
ファイル容量が1Mを切ったというのも今までにないこと。


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2009年02月09日

「凍てつく冬に」 by Papalin

今回も「オルガン小曲集」からはちょっとはなれて、

多重録音でいつも刺激的なPapalinさんのオリジナル曲、「凍てつく冬に」を録音させていただきました。




Papalinさんのオリジナルはこちら。
  アカペラ版 → http://grappa60.at.webry.info/200812/article_38.html
  リコーダー版 → http://grappa60.at.webry.info/200901/article_67.html

 (写真で驚かないように(笑))



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2009年01月27日

「オルガン小曲集」からちょっとはなれて・・・A BWV4の第3曲 二重奏のアリア

前回と同じくバッハのBWV4、教会カンタータ第4番「キリストは死の縄目につきたまえり Christ lag in Todesbanden」から、
第3曲、ソプラノとアルトの二重奏のアリア。



ぱっと聴くとわかりにくいが、ソプラノとアルトの旋律はBWV625や前回の第8曲の4声コラールで使われていた旋律をアレンジしたもの。

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2009年01月21日

「オルガン小曲集」からちょっと離れて・・・@  BWV4の第8曲のコラール

前回のBWV625と同じコラール(旋律)を使った教会カンタータがBWV4「キリストは死の縄目につきたまえり Christ lag in Todesbanden」。
その第8曲、曲の締めくくりの4声コラールを録音してみた。



BWV625と比べてみると、同じ旋律なのだから当たり前なのだが、雰囲気は同じような感じ。ちなみに調はBWV625がニ短調で今回のBWV4がホ短調。


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2009年01月13日

BWV625「キリストは死の縄目につきたまえり」

バッハの『オルガン小曲集』から、
BWV625「キリストは死の縄目につきたまえり Christ lag in Todesbanden」



コラールの作者はあのマルティン・ルター。
ルターがすごく好きだった「キリストは蘇りたまえり Christ ist erstanden」というコラールの旋律(もとはグレゴリア聖歌)をもとに新しい歌詞をつけたものらしい。

そのコラールの編曲のひとつがこのBWV625で、
ほかにも教会カンタータの名曲BWV4やBWV158、オルガン曲でもBWV695などでも使われている。特にBWV4番は全曲がこのコラールにもとづいて作曲されているいわゆるコラール・カンタータになっている。

以上、川端先生の『バッハのコラールを歌う』より。

この旋律を使ったものはもういくつか録音してみたいと思っている。


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2009年01月06日

BWV634「最愛なるイエスよ、われらここにあり」

バッハの『オルガン小曲集』から、
BWV634「最愛なるイエスよ、われらここにあり Liebster Jesu, wir sind hier」



コラールの
作詞者はトビアス・クラウスニッツァー(1619-84)
旋律はヨハン・ルドルフ・アーレ(1625-73)。
川端先生の『バッハのコラールを歌う』によると「ルター派の賛美歌の中でもっとも愛らしい響き」と言われているそうだ。



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2008年12月23日

BWV603 「みどり子ベツレヘムに生まれたり」

バッハの『オルガン小曲集』から、
BWV603「みどり子ベツレヘムに生まれたり Puer natus in Bethlehem」

え〜っと、クリスマスだから(笑)。



”タラタララ・・・”という感じの真ん中のアルトとテノールの動きが面白い。
アルトは音域的にコラール旋律のソプラノと近いのだが、”ぶつかってもまあいいや”的な開き直りが感じられる(笑)。


録音ではマイクをかなりチェロの近くに置いてやったものだから、あまり響きがない、つまった音になってしまった感じ。反省。

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2008年11月17日

「ヨハネ受難曲」のコラール 第15曲 たまにはギターで・・・

バッハの「ヨハネ受難曲」の中の第15曲のコラール「救いの主は罪もなしに Christus, der uns selig macht」。
今回はギターでの四重奏を多重録音で録ってみた。



コラールの作者はBWV600のコラールと同じくボヘミア兄弟団のミヒャエル・ヴァイセ。旋律はそれより以前からあったものらしいが。祈りの言葉につけた歌われていた旋律のようで、バッハの和声のつけかたにもよるが、どことなく中世っぽい感じ。


実は「ヨハネ受難曲」はちゃんと聴いたことがない。
「マタイ」はDVDを買ってしまったこともあり、例の受難コラールもあるのでよく聴いているが(それでも通してちゃんと聴いたことはあまりないのだが)。
受難曲は、内容の重さという点でも、長さという点でも、どうも敷居が高い。加えて、どうも「ヨハネ」は「マタイ」以上に暗い、というか、かたい印象があって(あくまでも”印象”というレベルなのだが)、今まで敬遠していた。

では、なぜ今回第15曲のコラールをやったのかというと・・・



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2008年11月09日

BWV600「神のみ子は世に来られた」

バッハのBWV600「神のみ子は世に来られた Gottes Sohn ist kommen」



『バッハのコラールを歌う』によると、もとの旋律はボエミア地方のラテン語のマリア賛歌で、歌詞は16世紀のボヘミア兄弟団のミヒャエル・ヴァイセという人の作らしい。



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2008年10月26日

BWV616「平安と喜びをもってわれ逝かん」

バッハの「オルガン小曲集」からBWV616「平安と喜びをもってわれ逝かん Mit Fried und Freud ich fahr dahin」



このコラールの旋律をどこかで聴いたことがあるな、と思っていたら、BWV106だった。
バッハの初期の名曲、教会カンタータ106番の第4曲の後半で、印象的に現れる旋律こそ、このコラールだった。


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2008年10月13日

BWV642「愛する神にのみ」

「オルガン小曲集」からBWV642「愛する神にのみ Wer nur den lieben Gott last walten」




もともとのコラールは17世紀のゲオルク・ノイマルクという宮廷詩人の作詞・作曲のもの。
『バッハのコラールを歌う』によると、”バッハがこの旋律を非常に好んで、教会カンタータの中では最も多く使用している”とのこと。
加えてオルガン曲でのアレンジも、このBWV642に加えて、「シュープラーコラール集」の中のBWV647、「キルンベルガー・コラール集の中のBWV690、BWV691とやっぱり多い。

歌詞の内容が、神へのまっすぐな信頼を歌うもので、それだからこそバッハが好んでいたのかもしれないし、当時の人々がよく口ずさんでいたから、というのもあるかもしれない。

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2008年09月23日

BWV648「わが魂は主をあがめ」

BWV648「わが魂は主をあがめ Meine Seele erhebet den Herren」。
バッハのオルガン曲で「シュープラーコラール集」のなかの一曲。



前回のBWV614は半音階の使い方がすごかったが、
今回のBWV648は短三度のフレーズが印象的だ。

ソプラノのコラール旋律とバスは今回はミックスダウンで大体真ん中に持ってきて、アルト、テノールを左右にふっている。

曲の頭はバスのフレーズからはじまり、おしまいもバスだけになるのだが、チェロ一本だけがむき出しになるとなんとも貧相な音で恥ずかしい。
アルトのパートは弾いていると結構興奮するようにできているようで(笑)、ちょうど曲の真ん中のところとか、弾く前のイメージに比べるとかなりべたべたっと弾いてしまったので変かもしれない。

・・・まあ、いいや(笑)。

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2008年09月11日

BWV614「古き年は過ぎ去りぬ」

BWV614「古き年は過ぎ去りぬ」Das alte Jahr vergangen ist。
またまた「オルガン小曲集」のなかの一曲。



シンプルなコラール旋律を思いっきり装飾したソプラノ、
その下にアルト、テノール、バスの三声がつくが、これが半音階の音列を基本にしているという不思議な曲。

例えば、アルトは、ソプラノに続いて追いかけるように入ってくるが、最初から A-B♭-B-C-C#-D と半音階で上がっていく。

DSCN1932.JPG

楽譜をパッと見ただけでは「こんな半音階だらけで本当に音楽になるのかな?」と思ってしまうのだが、実際に一つ一つ音を重ねていくと、これが本当にきれいで、微妙で、鳥肌が立った。

半音階のフレーズでこんなきれいな音楽は多分他にないんじゃないか、と思うくらい。




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2008年08月30日

BWV605「かくも喜びあふれる日は」

バッハのBWV605「かくも喜びあふれる日は」"Der Tag, der ist so freudenreich" 。
これも「オルガン小曲集」の中の一曲。



この曲の面白いところは、真ん中のアルト・テノールが二つで一つになっていること。
というか、楽譜を見て初めて真ん中が二つの声部に分かれていることを知った。
youtubeで検索するとオルガンでの演奏の映像が何本か見つかるが、どれでもアルト・テノールは左手一本でやっている。パッと見だが、あまり、意識的にニ声に弾き分けるようなことはしていない感じがする。

今回の録音ではミックスダウンで左右に少し離して置いてみたが、さてどうか。
かなり跳ねた感じの内声部で、要するにタイトルの「喜びあふれる」の表現になっているのかなと思う。
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